history

日本文藝家協会のあゆみ

沿革

1926 大正15年(昭和元年)

1月7日

会員の親睦共済を図り、あわせてその福利増進を目的に、小説家協会と劇作家協会が合併、「文芸家協会」を設立。幹事は菊池寛、山本有三、佐佐木茂索、金子洋文、小川未明、水谷竹紫、久保田万太郎、高田保の8氏。事務所は雑司谷金山339文藝春秋社内(菊池寛邸)

1927 昭和2年

7月15日

内務省が内検閲制度の廃止を内定したのに対し文芸家協会は日本雑誌協会、編輯者協会などと共にその存続を要望する請顧書を内務省に提出。

9月28日

協会ではかねて内務省の検閲制度について改正運動を行ってきたが、運動強化のため演劇・美術はじめ労働運動関係各団体とも協力して、検閲制度改正期成同盟を作り第1回幹事会を開いた。出席者は菊池寛、山本有三、中村吉蔵、山本実彦、中村武羅夫、嶋中雄作、長谷川天渓、小山内薫氏ほか十数名。

10月6日

総会で、「脚本使用料の規定」「最低原稿料の規定」を作る。

11月

総会の決議を受け劇場側と交渉して、上演料についての協定を取り決める。

1928 昭和3年

5月

『日本戯曲集』第4集、『日本小説集』第4集、『大衆文学集』第1集、『詩と随筆集』第1集を新潮社より刊行。

この年、文芸家協会事務所を麹町区内山下町東洋ビル305号室に移転。

1929 昭和4年

1月

事務所を京橋区尾張町2丁目6番地に移転。

1月28日

協会編纂による最初の『文藝年鑑』昭和4年版を新潮社から刊行。

5月

『日本戯曲集』第5集、『日本小説集』第5集、『大衆文学集』第2集、『詩と随筆集』第2集を新潮社より刊行。

1930 昭和5年

3月

事務所を京橋区木挽町4丁目9番地に移転。

6月

『日本戯曲集』第6集、『日本小説集』第6集、『詩と随筆集』第3集、『大衆文学集』第3集、『文芸評論集』第1集を新潮社より刊行。

1931 昭和6年

2月13日

著作権法改正案について山本有三氏らが安達内相と会見、同改正案についての要求を行った。

7月

『日本小説集』第7集、『日本戯曲集』第7集、『大衆文学集』第4集、『詩と随筆集』第4集を新潮社から刊行。以後打ち切り。

10月2日

従来会員の著書出版の場合、口頭契約によるか、または各出版社作成の契約書によっていたため、会員の不利を招くことが少なくなかったので、協会で出版契約書を作成。

1932 昭和7年

2月5日

幹事会を開き、著作権侵害に関する専任検事設置運動委員を選任。山本有三、浜尾四郎、榛村専一の3氏。

4月1日

日本放送協会との間に文芸的著作物の放送使用に関する契約書を締結。

11月

会員の著作物を蓄音機に独占吹き込みの場合の標準使用料および吹き込み料を協定。

1933 昭和8年

6月9日

『文藝年鑑』1933年版を改造社より刊行。

1934 昭和9年

3月29日

内務省松本警保局長らと文学者との懇談会「文芸懇話会」が発足。島崎藤村ら13氏が毎月役所側と会合を開くことになった。

6月20日

『文藝年鑑』1934年版を改造社より刊行。

1935 昭和10年

10月20日

『文藝年鑑』1935年版を改造社より刊行。

1936 昭和11年

2月15日

『昭和随筆集』第1巻を日本学芸社より刊行。

3月20日

『文藝年鑑』1936年版を第一書房より刊行。

4月18日

『昭和随筆集』第2巻を日本学芸社より刊行。

11月3日

理事会で「文芸会館建設委員会」を設立、委員30名を選ぶ。

1937 昭和12年

4月20日

『文藝年鑑』1937年版を第一書房より刊行。

1938 昭和13年

8月

文芸家協会会長菊池寛氏あて、内閣情報部から従軍作家人選の要請があり、菊池会長ほか22名を選出。

1939 昭和14年

4月10日

文芸会館の開館披露を行う。

10月10日

『文藝年鑑』1939年版を第一書房より刊行。

1940 昭和15年

10月31日

文芸8団体を統合して「日本文芸中央会」が誕生、発会式を行った。

12月20日

『文藝年鑑』1940年版を第一書房より刊行。

1941 昭和16年

11月

作家の「徴用」はじまる。

1942 昭和17年

5月29日

「社団法人日本文学報国会」結成(同年5月26日創立総会、同6月18日発会式)に伴い、文芸家協会解散。

1945 昭和20年

10月18日

文芸家協会、戦後再発足のため発起人会を開く。会名を「日本文芸家協会」と決める。

10月30日

文芸家協会再興準備委員会。

12月4日

創立総会。

1946 昭和21年

7月1日

『文学会議』(パンフレット判)を新生社より発行(第3号まで)。

7月27日

主務官庁文部省より社団法人設立認可。菊池寛氏を会長として「社団法人日本文芸家協会」を設立(協会入会金10円、会費年間24円)。

12月24日

映画製作者連合会(映連)との間に映画協約書を取り交わす。

1947 昭和22年

4月30日

季刊誌『文学会議』を講談社より創刊(9号まで刊行して休刊)。

8月10日

『年間創作傑作集』を桃蹊書房より刊行。

12月20日

『現代小説』を大元社より刊行。

1948 昭和23年

6月4日

菊池寛会長逝去により定款の一部を変更。理事長制を敷き舟橋聖一氏初代理事長に推される。常務理事は石川達三、井上友一郎、佐多稲子、丹羽文雄、船山馨氏。

6月

税対策のため舟橋理事長、中島健蔵理事らG・H・QのE・S・S(経済科学局)、参議院の山本有三、金子洋文、中野重治各議員、平田大蔵主税局長、塩見東京財務局直税部長に対し陳情。また地方税の事業税一割課税を大蔵政務次官等と折衝の結果、免税となる。

7月10日

『文藝家協會ニュース』第1号発行。

8月30日

『創作代表選集』を講談社より刊行(以後毎年半期ごとに1冊ずつ発行したが、昭和36年2月25日発行の第26集より題名を『文学選集』と改め、年1回発行。のち『文学197*』と改題)。

9月10日

『文藝年鑑』1948年版を桃蹊書房より刊行。

12月

現行著作権法改正につき国会に対し請願。

1949 昭和24年

3月7日

舟橋理事長、中島理事らが文部省において、教科書懇話会委員に対し、教科書における文芸家の作品の無断掲載について抗議。

3月29日

第3回定時総会を貿易会館において開催。会長に広津和郎氏を推戴し、青野季吉、里見弴両氏を名誉会員に推挙。

「国語・国字問題委員会」を設置。

4月18日

理事会において会員遺族擁護のため、定款に規定された準会員制度を復活。

5月1日

『文芸評論代表選集』を丹頂書房より刊行。

6月29日

教科書における無断掲載に対する抗議を、参議院金子洋文議員を通じ請願のところ、参議院において採択。

7月28日

映画物語等に関して映画協約書の改訂を映連に申し入れ。

8月

著作権紛争の防止のため著作権利用契約(法)審議会のすすめにより、著作権使用契約書(出版契約書)を作成、提出した。

9月

『文藝年鑑』1949年版を新潮社より刊行(以降は新潮社より刊行、現在にいたる)。

11月18日

昭和21年締結の映連の映画協約は経済情勢の変動のため実状にそぐわなくなったので、原作使用料等につき改訂を行う。

11月

『少年文学代表選集』を光文社より刊行。

12月

文芸家の所得税につき控除されるべき必要経費を、従来の35~40%から60%に引き上げを認めてもらうよう「文芸家の所要経費の項目」表を作成して関係方面に送付、要望した。

1950 昭和25年

1月25日

『長篇小説名作全集』(全14巻)を講談社より刊行。

1月

舟橋理事長、税対策(必要経費及び変動所得の件)で、池田蔵相、平田主税局長、G・H・QのE・S・S担当官と折衝、必要経費に関し、50万円まで50%の基本線獲得。

4月10日

「税対策委員会」を設置。委員長は広津和郎氏。

7月

公安条例施行に対し反対声明。

7月20日

『現代詩代表選集』を小山書店より刊行。

1951 昭和26年

2月

著作権相続税につき、かねて各方面に陳情折衝のところ、著しく軽減修正を見た。

3月28日

第5回定時総会を有楽町リッツで開催。広津和郎会長辞任のため、青野季吉氏が会長に就任。広津氏を名誉会員に推挙。

1952 昭和27年

1月25日

かねて源泉税20%から15%への引き下げを国会、大蔵省に交渉中のところ、閣議において決定。4月1日より実施。

4月23日

第6回定時総会を日活国際会館において開催。舟橋理事長辞任により石川達三氏新理事長に就任。久保田万太郎氏を名誉会員に推挙、破防法案反対を決議。

12月22日

税対策委貝会は渡辺国税局長と会談、過納源泉税還付及び文学賞免税について要望。過納源泉税還付実現す。

1953 昭和28年

4月20日

『戯曲代表選集』白水社より刊行(全6集)。

8月10日

『現代長篇名作全集』を講談社より刊行(全17巻)

12月9日

税対策委員会外村委員長ら、東京国税局脇阪局長らと懇談、文学賞免税等につき要望。

1954 昭和29年

3月

民間放送連盟(民放連)に対し、契約書(雛型)作成の交渉開始。

3月5日

石川理事長、国税庁に設置された税務行政懇談会委員に就任、税制上の権利発生主義の是正、文学賞課税免除、著作権相続税等につき文芸家の要望を行う。

5月2日

税務行政懇談会は、さきに文芸家協会で要望の文学賞15万円まで非課税、権利発生主義の是正を認める。

6月9日

教科書協会と教科書掲載の際の取り決めについて第1回会合を開催。

1955 昭和30年

1月17日

年来の懸案であった教科書著作権につき、使用料額決定等を含む覚書を教科書協会と締結。

4月12日

講談社ビル内にあった事務所を大手町産経会館8階805号、806号室に移転。

10日10日

『時代小説』を東京文芸社より刊行(第2集より『代表作時代小説』と改題)。

11月16日

映画における原作使用契約書作成につき、映連と折衝を開始。

1956 昭和31年

3月

東京文芸社より『新時代小説長篇選書』を、同光社より『大衆小説十二人選』を刊行決定。

4月1日

かねて民放連と交渉中の契約書(雛型)について覚書成立。

4月6日

放送法改正につき理事会として反対を声明。

4月14日

新聞協会に対し、新聞に掲載される会員の著作にかかわる連載小説等著作物に©記号を表示するよう要望。

4月18日

第10回定時総会を大手町産経会館において開催。名誉会員として長谷川伸、河井酔茗氏を推す。理事を25名に増員。

4月21日

理事会において石川達三理事長辞任にともなう後任理事長として丹羽文雄氏を決定。

10月9日

国税庁長官渡辺喜久造氏らと丹羽理事長、外村税対策委員長らが会談。文芸家の税問題、特に中間報告廃止につき要望。長官は来年度より廃止方考慮を約す。

12日24日

教科書協会と第二次覚書妥結。使用料20%増額等を決定。

1957 昭和32年

1月

税対策委員会の努力により、必要経費標準率上昇、すなわち50万円まで50%、50万円から100万円まで45%、100万円以上40%の線確定。

1月23日

放送著作権につき日本放送協会(NHK)側と交渉開始。

2月1日

かねて映連と交渉中の映画化についての原作使用契約書(雛型)についての交渉妥結。

10月16日

税対策委員会、東京国税局山下直税部長と会談。中間報告について抗議。また出版社倒産の際の救済措置につき要望。

1958 昭和33年

4月23日

著作権法罰則強化さる。

4月24日

緊急理事会を開き、丹羽文雄氏を理事長に再選。

7月31日

教科書協会との間に第三次覚書締結。部分的再版支払いと俳句・短歌料額70%増を決定。

1959 昭和34年

2月28日

電通との間に放送著作権についての覚書締結。広告代理店対策の第一歩をふみ出す。

5月26日

放送著作権委員会、民放連と会談、契約書なければ6ヵ月使用無効等6ヵ条の再確認を行う。

11月30日

『文褻家協会ニュース』100号記念号を発行。

1960 昭和35年

1月20日

文芸家協会勧奨の出版契約書完成。

2月19日

映画著作権委員会は映連所属6社代表と会談、所定の契約書の使用及び契約と同時に著作権使用料の最低40%の即時支払いを確認した。

4月30日

新理事20名の推薦により10名の理事を補充決定。

5月6日

理事会において理事長に丹羽文雄氏が三選された。

6月3日

5月16日に発足した著作権協定委員会の石川達三、鹿島孝二、福田清人、海音寺潮五郎氏は、新潮社・筑摩書房・講談社・岩波書店・中央公論社を歴訪、著作者死後30年の著作権保護期間を50年に延長するよう要望した。

7月22日

教科書協会との間に第四次覚書を締結。

12月20日

税対策委員会委員、東京国税局を訪問、必要経費標準率の引き上げ等要望。

1961 昭和36年

4月1日

源泉税10%(従来15%)となる。

9月5日

テレビのオリジナル脚本料決定。

9月25日

新東宝の旧作映画テレビ放送につき、日本テレビ、東京放送、フジテレビと契約締結。

10月12日

日本書籍出版協会(書協)に対し、同協会作成の出版契約書(雛型)につき抗議的書簡を送る。

1962 昭和37年

3月12日

文芸家協会、演劇協会、現代詩人会、放送作家協会、著作者団体協議会の代表は、自民党、社会党の文教委員4氏と会談。この席で著作権保護期間を暫定的に33年とする案が出された。

4月20日

第16回定時総会を産経会館で開催。定款一部変更(理事定員を35名に増員)、役員改選を行う。

5月7日

互選の結果、理事長に丹羽文雄氏が四選、常務理事に亀井勝一郎、富田常雄氏就任。

7月22日

教科書協会との間に第五次覚書締結(使用料15%上昇)。

10月8日

著作者団体協議会は著作権制度審議会委員丹羽文雄ら4氏を加え、著作権法改正について討議、著作者の立場から文部大臣に申し入れを行うことを決定。

1963 昭和38年

6月5日

かねて放送著作権委員会で検討中の、放送における原作使用契約書(雛型)決定。

9月5日

理事会において演劇における原作使用料を決定。

10月5日

理事会において原稿料値上げ要望を決定、関係方面に要望書を送る。

1964 昭和39年

4月20日

第18回定時総会を日生会館にて開催。役員改選。原稿料値上げ要望決議。

5月6日

理事会において丹羽文雄氏が理事長に五選、亀井勝一郎、富田常雄氏を常務理事に推挙。

7月6日

協会内に著作権仲介の業務準備委員会開設。インタビュー、資料提供等につき新聞その他関係各社に基準料金を設置するよう要望。

7月10日

映連との間に旧作映画のテレビ放映原作料8万円以上を妥結。

9月22日

教科書協会と第六次覚書締結(使用料1~5%値上げ、1年間暫定協定)。

11月5日

日本文芸著作権保護同盟再発足。会長丹羽文雄氏、理事長石川達三氏。

1965 昭和40年

5月13日

著作権保護期間、死後35年となる。

11月17日

教科書協会と第七次覚書締結。

1966 昭和41年

5月6日

理事会において互選の結果、理事長(会長兼任)に丹羽文雄(六選)、常務理事亀井勝一郎、富田常雄氏再選。

10日19日

教科書協会と第八次覚書締結(使用料10~11%値上げ)。

1967 昭和42年

1月17日

著作権法改正につき文部省文化局案に対し意見書提出。

3月6日

作品に歌詞を使用する場合の基準につき音楽著作権協会と談合はじまる。なお、同日満5年以上会費滞納者、会員資格停止を決定。

3月31日

『文芸著作権保護同盟ニュース』第1号発行。

4月19日

第21回定時総会を東京プリンスホテルにて開催。定款一部変更(理事35名を45名に増員)内田百閒、山本有三両氏を名誉会員に推薦。原稿料値上げ要望等決定.入会金を1万円に改訂。

5月6日

文芸家協会の歴史を編むことを理事会で決定。

7月21日

著作権保護期間、死後37年となる。

1968 昭和43年

4月19日

第22回定時総会を東京プリンスホテルで開催。役員改選、会費の値上げを決定、年額4800円に。

5月6日

理事会で互選の結果、理事長(会長兼任)に丹羽文雄、常務理事に菅原卓、村上元三氏(新任)が決定。

7月5日

著作権制度審議会委員の改選にあたり、協会は著作者の立場から審議委員の人選につき今日出海文化庁長官に要望書を提出することになった。また使用ずみ原稿の返却について新聞社、出版社等にお願いの文書を出すことを決定。

12月5日

印税率引き下げの傾向に対し、理事会では書籍の印税率は原則として10%を堅持することを申し合わせた。

1969 昭和44年

1月28日

和田芳恵氏執筆中の「協会の歴史」は故菊池寛氏との因縁もあり、文藝春秋から発刊してもらうことに決定。

3月5日

井上靖氏が互選で新理事長に就任。

4月22日

第23回定時総会を東京プリンスホテルで開催。荻原井泉水、白井喬二、保高徳蔵の3氏を名誉会員に推薦。

5月7日

谷口吉郎博士の「文學者之墓」の設計は完了、いよいよ工事開始の段階に入った。井上理事長が書協野間省一会長を訪れ、文芸家協会と関係の深い各社に建設資金の一部として寄付を仰ぐことになった。

9月29日

著作権法改正案は廃案になったが、死後37年の著作権保護期間が期限切れになる作家が出てくるので、期限切れの事態に到らぬよう佐藤首相、文部大臣、衆参両院の文教委員その他関係方面に要望書を送ることになった。

11月5日

理事・評議員合同会議で、最高裁のサド有罪判決に対する反対声明を発表。

11月6日

「文學者之墓」除幕式を静岡県小山町冨士霊園で挙行、250名が参加。

12月3日

生活法案とともに、著作権保護期間1年延長が可決された。このため著作権は著作者生存中及び死後38年となった。

1970 昭和45年

4月1日

文芸美術国民健康保険組合、保険料本人月額1500円、家族同1100円に値上げ。

5月6日

理事会で互選の結果、理事長に井上靖、常務理事に村上元三氏が再任された。なお、同日、新著作権法が成立、公布され著作権保護期間は50年に延長された。施行は46年1月1日。

6月

「原稿料等値上げについてのお願い」を関係各社に送付。

8月

『文藝家協会ニュース』8月号で原稿料問題を特集。

9月

新著作権法実施にあたって、施行令等を審議するため著作権制度審議委員に丹羽文雄会長が依嘱された。

10月22日

丹羽会長、井上理事長、新田税対策委員長ほかは東京国税局安川局長らと会談、必要経費その他につき要望。

11月

高村光太郎著『智恵子抄』裁判は41年以来東京地方裁判所で裁判が続けられ、裁判長のすすめで2年ほど前から和解の話し合いが数十回行われたが妥結点に達せず。

1971 昭和46年

3月5日

文化庁「著作権紛争あっせん委員」に丹羽会長を推薦。入会金2万円、維持会費を一口2万円に値上げ。

古書展即売会などで現存作家の書簡葉書等の売買に慎重を期するよう関係方面へ要望することを決定、3月30日送付。

4月20日

第25回定時総会を東京プリンスホテルで開いた。

6月18日

丹羽会長、井上理事長ほか著作権委員は全日本ブッククラプ山本常務理事らと会談、印税率10%を実現するよう要望。

8月

前年度以来、協会は原稿料値上げの要望を関係方面に行いその実現に努力。前年8月に続き、さらに『文藝家協会ニュース』を「原稿料特集号」として発行。

1972 昭和47年

1月26日

石川著作権委員長らは書協と共通の出版契約書を作るための第1回会合を行った。

1月28日

著作権委員澤野久雄ら3氏は共同、時事通信社側と会談、原稿の無断削除、標題変更、掲載遅れなどの有無について話し合う。

4月1日

文芸美術国保組合、保険料本人月額1700円、家族同1200円に値上げ実施。

4月18日

第26回定時総会が東京プリンスホテルで開かれ、役員改選、45名の新理事、監事、評議員を選んだ。協会会費年額6000円に値上げ。

5月6日

理事長、常務理事を互選、丹羽文雄氏が会長理事長兼務、常務理事に村上元三氏再選。

5月23日

第4回「文學者之墓」墓前祭が冨士霊園で行われた。

5月27日

川端康成葬が日本ペンクラブ、日本文芸家協会、日本近代文学館の3団体主催によって青山葬儀場で行われた。丹羽会長弔辞。

10月21日

丹羽会長(理事長)の辞意を受けて臨時理事会において山本健吉氏が理事長に選出された。

1973 昭和48年

1月27日

『文学選集』を『文学・1973』と改題、協会編纂物委員長に尾崎秀樹常務理事が就任。

4月20日

第27回定時総会を九段下のホテル・グランドパレスで開催。名誉会員に土岐善麿、坪田譲治、堀口大學の3氏を推す。

5月7日

28日に行われる田中首相主催の文化関係者懇談会で文芸美術国保組合への国庫補助金増額を要望することを決定。

6月12日

国語審議会の「改定送り仮名の付け方」についての意見書を文部大臣、文化庁長官、国語審議会委員その他新聞社等に手交、発表した。

1974 昭和49年

2月

副読本の著作権使用料について定価の6%以上の印税を支払うよう関係各社に要望。

4月1日

文芸美術国保組合、保険料本人月額2000円、家族同1400円に値上げ。

4月18日

第28回定時総会を九段下のホテル・グランドパレスで開催。原稿料値上げについての関係各社に対する要望書を発表。名誉会員に瀧井孝作、水原秋櫻子、西脇順三郎、久松潜一氏を推す。

5月7日

理事会で互選の結果、理事長に山本健吉氏を再選、常務理事に江藤淳、遠藤周作、尾崎秀樹、新田次郎氏留任。

12月5日

5月法制審議会が法務大臣に答申した改正刑法草案は、言論表現の自由の抑圧ないし制限をもたらす危険がきわめて高いとして、協会言論表現問題委員会の研究報告を『文藝家協会ニュース』12月号に発表。

1975 昭和50年

2月7月

国語調査委員会(村松剛委員長)を開き、第11期国語審議会で行った漢字表および漢字字体表の審議について検討。

4月1日

文芸美術国保組合、保険料本人月額2800円、家族同1800円に値上げ。

4月18日

第29回定時総会を九段下、ホテル・グランドパレスで開催、土屋文明氏を名誉会員に推した。年会費8000円、入会金3万円に値上げ。

6月5日

差別用語問題につき国語調査委員会・言論表現問題委員会合同研究会を開催。「文學者之墓」の内規を作る。

10月14日

「文學者之墓」の増設工事完成、墓前祭を挙行。

11月5日

差別用語についての協会声明を発表、新聞、放送、出版などの関係方面へ送付を決定。

1976 昭和51年

1月7日

創立50周年。『文藝家協会ニュース』で記念特集号を発行。

4月30日

第30回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催、役員改選を行い新理事45名を発表、可決。総会終了後引き続いて協会創立50年、戦後再建30年祝賀懇親パーティを挙行した。木村毅、藤森成吉氏を名誉会員に推す。

4月

文庫版『時代小説選集』第1巻を講談社から刊行(全6冊)。

5月18日

理事会で理事長に山本健吉、常務理事に江藤淳、遠藤周作、尾崎秀樹、新田次郎氏を互選。

7月16日

『現代の小説』文庫版を角川書店から刊行決定(全5冊)。

11月5日

理事評議員会で、「インタビュー謝礼等についての要望書」「検印制度とその廃止に伴う証明書の要望書」を承認、関係方面へ送付。

11月19日

教科書等委員会は書協側と入試問題集につき会談、事前許諾の原則を建前とすることを要望。

11月24日

税務委員会は東京国税局と会談、文学賞賞金の非課税、芸術院会員の年金の非課税、経費率の改訂等につき要望。

1977 昭和52年

1月23日

文学賞賞金、芸術院会員年金の非課税についての要望書を文部省を通じ大蔵省主税局に提出。

1月18日

著作権委員会で小説等における引用の基準につき検討。

1月31日

大学入試問題集に関する暫定協定を書協との間で締結、調印決定。

4月22日

第31回定時総会を九段下のホテル・グランドパレスで開催、国語調査委員会村松委員長が「新漢字表試案」についての意見書を提出、文芸家協会の意見書として文化庁へ提出を決定。名誉会員に小島政二郎、福原麟太郎、谷川徹三、宇野千代、芹沢光治良氏を推挙。

7月

文庫版の『現代小説選集』第1、2巻を角川書店から刊行

8月10日

書記局調査によれば協会会員数1044名、平均年齢は58.7歳。

11月28日

文庫の解説の優遇を文藝春秋、講談社、新潮社、角川書店、中央公論社に要望。

12月5日

『純文学選集』を講談社から文庫化して刊行を決定。

1978 昭和53年

1月30日

定例理事会で、著作権委員会がまとめた「引用の仕方について」の目安案を承認、決定案とし、関係方面に送付することを決議。

5月9日

第32回定時総会を九段下のホテル・グランドパレスで開催、総会開催月の変更につき定款改正、役員改選を行い、新理事45名を選出、名誉会員に渋沢秀雄、金子洋文、井伏鱒二の3氏を推した。

5月29日

理事会において理事長に山本健吉、常務理事に江藤淳、遠藤周作、尾崎秀樹、新田次郎の4氏を互選。「入会資格審査委員会」を新設、委員長に野口冨士男氏。

6月30日

復刻版『代表作時代小説』全10巻の刊行開始。

1979 昭和54年

4月1日

文芸美術国保組合、保険料本人月額5000円、家族同3000円に改訂。

5月10日

第33回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に石川淳、尾崎一雄、川口松太郎氏を推挙。また、この日『日本文芸家協会五十年史』を刊行。

11月15日

協会編、講談社文庫『現代短編名作選』(全10巻)刊行開始。

1980 昭和55年

1月29日

定例理事会において社外記者の問題についての週刊誌等への申し入れとインタビュー等の謝礼の基準を定める。

4月1日

文芸美術国保組合、保険料を本人月額5500円に改訂(家族同3000円は据え置き)。

5月9日

第34回定時総会を東京・丸の内の東京会館で開催。定款変更(副理事長制創設、常務理事増員)を決議。新役員を選出、石坂洋次郎氏を名誉会員に推挙。また、入会金を5万円に改訂することを決議。

6月5日

理事会において理事長に山本健吉、副理事長に野口冨士男、巖谷大四、水上勉、常務理事に伊藤桂一、井上ひさし、江藤淳、遠藤周作、尾崎秀樹、開高健、三浦朱門氏を互選。各委員会委員長を選任、新たに吉村昭氏が税務委員長に、巖谷大四氏が著作権委員長に就任。

10月6日

文部省より定款変更認可。

1981 昭和56年

2月24日

文学賞の非課税についての要望書を大蔵省に提出。

4月1日

文芸美術国保組合、保険料を本人月額7800円、家族同3800円に改訂。

5月13日

第35回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。神近市子、中村汀女、川崎長太郎氏を名誉会員に推挙。

8月31日

協会編『現代小説』改題、『ザ・エンターテインメント1981』を角川書店より刊行。

1982 昭和57年

5月13日

第36回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に山口青邨、河盛好蔵、小林秀雄、中村草田男氏を推挙。年会費を1万円に改訂。

6月4日

理事会において理事長に山本健吉、副理事長に野口冨士男、巖谷大四、水上勉、常務理事に伊藤桂一、井上ひさし、江藤淳、尾崎秀樹、開高健、佐伯彰一、三浦朱門氏を互選。

1983 昭和58年

4月5日

理事会において、公共図書館等における盲人用録音テープの許諾についての標準方式を定める。

5月11日

第37回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。島本久恵、松田星影、北條秀司、草野心平、今日出海、中野好夫氏を名誉会員に推挙。

9月10日

複写問題に関する意見書を文化庁に提出。

11月15日

協会編、講談社文庫『歴史ロマン傑作選』続刊分3巻の刊行はじまる。

1984 昭和59年

4月5日

「文芸作品の題名について」の協会見解を発表。

5月23日

第38回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。佐多稲子、永井龍男、丹羽文雄、福田清人氏を名誉会員に推挙。年会費を1万2000円に改訂。

6月5日

理事会において理事長に野口冨士男、副理事長に巖谷大四、水上勉、常務理事に伊藤桂一、井上ひさし、江藤淳、尾崎秀樹、開高健、佐伯彰一、三浦朱門氏を互選。各委員会委員長を選任。山本健吉氏を会長に推すことを決議。

7月5日

臨時総会を開催し、山本健吉氏を会長に推戴。

12月

『文藝家協会ニュース』400号記念特集号を刊行。

1985 昭和60年

5月9日

第39回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。桑原武夫、幸田文、円地文子氏を名誉会員に推挙、維持会費を一口3万円に改訂

12月4日

日本文芸家協会、創立40周年を迎える。

1986 昭和61年

1月

文芸家協会創立60周年、日本文芸家協会創立40周年を記念し、『文藝家協会ニュース』で創立記念特集号を発行。

2月

角川書店より『ザ・エンターテインメント』改題の申し入れ。『ベスト小説ランド』とする。

4月

『文藝年鑑』復刻版(昭和23年版~30年版、計8冊)を日本図書センターから刊行。

5月13日

第40回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に瀬沼茂樹氏を推挙。

6月5日

理事会において互選の結果、理事長に野口冨士男氏が再選、常務理事に鹿島孝二、吉村昭の2氏を新たに選任。

12月

書協が設立準備を進める「著作権集中処理機構」の設立準備懇談会に協会からも委員が参加。

1987 昭和62年

4月6日

理事会において副理事長に芝木好子、常務理事に三浦朱門氏を補充選任。

10月29日

公開模試協定の更改交渉を麹町会館にて開催。

12月

交渉の結果、模試使用料(補償金)が20%値上げされ、翌年4月実施分から改訂される。旺文社、学習研究社、福武書店および全国予備学校協議会、代々木ゼミナールと妥結。

1988 昭和63年

4月

『ベスト小説ランド』を『現代の小説』に改題し、徳間書店から年1回の刊行に。

6月7日

理事会において三浦朱門氏を新理事長に選出。

8月30日

吉村昭税務委員長が所得税申告の経費算定について要望書を国税庁に提出。

10月

視覚障害者用テープの自由録音のための法改正に対し、意見書を文化庁に提出。

10月17日

著作権の集中的処理機構は名称を「日本複写権センター」として設立発起人会を開催。協会からは、三浦理事長と小田切進著作権委員長の2氏が委嘱された。

11月

出版者の保護に関する中間報告について、意見書を文化庁に提出。

12月23日

『智恵子抄』裁判の判決が東京地裁にて言い渡され、龍星閣に対し『智恵子抄』出版発行の禁止が命じられる。

1989 平成元年

7月8日

エッセイ選集『風の強い夕暮れ エッセイ‘89』を光村図書出版から刊行。

10月

東京文芸社が廃業。『代表作時代小説』の版元は光風社出版に。

11月

絶版通知励行の要望書を29出版社、新聞・通信6社の出版局に提出。

1990 平成2年

5月14日

第44回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に新庄嘉章氏を推す。

6月5日

理事会において三浦朱門氏が理事長に再選、常務理事に江藤淳、黒井千次の2氏が新たに選任される。エッセイ選集『樹のこころ エッセイ‘90』を楡出版から刊行。

1991 平成3年

5月21日

『ファクス深夜便エッセイ‘91』を楡出版から刊行。

6月24日

文化庁著作権審議会の総会が開かれ、日本文芸著作権保護同盟の使用料規程の改訂が承認される。

9月30日

日本複写権センター発足、設立総会を開催。同センター理事に三浦理事長が就任。

10月29日

書協から出版契約書(雛型)の統一交渉再開の申し入れ。

11月15日

『時代小説傑作選』を講談社文庫から刊行開始。

1992 平成4年

1月21日

『智恵子抄』裁判の控訴審判決が言い渡され、龍星閣側の控訴を棄却、高村家側の請求が認められる。

3月30日

書協の著作権・出版権委員会との懇談会を開催。出版契約書統一(雛型)についての交渉が打ち切られる。

4月

「公開模擬試験等における文芸著作物の利用に関する協定」の補償金(使用料)について更改され、25%増に改訂。

5月20日

第46回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に野口冨士男氏を推す。

6月5日

理事会にて理事長に三浦朱門氏が三選、副理事長、常務理事7名は留任。

1993 平成5年

3月8日

著作権委員会にて「歴史的事実・人物にもとづく文芸作品の映像化・放送についての要望」(案)を作成。

3月30日

『智恵子抄』裁判の上告審の判決が言い渡される。編集著作権は著者にあることが認められ、龍星閣による著作権登録は取り消しに。

4月

『文藝家協会ニュース』創刊500号を迎える。

「歴史的事実・人物にもとづく文芸作品の映像化・放送についての要望」をNHK、各放送会社ほか、文化庁、民放連、全日本テレビ番組製作社連盟(ATP)など関係団体・機関に送付。

10月

著作権制度上の問題点について、日本文芸著作権保護同盟が文化庁著作権審議会に要望書を提出。

1994 平成6年

4月25日

著作権委員会にて、日本弁護士連合会知的所有権委員会と知的財産研究所からのアンケートに対する意見を討議。マルチメディアに関する著作権を検討するための拡大著作権委員会の設置を決定。

5月17日

第48回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に八木義德氏を推す。

6月8日

理事会において新理事長に江藤淳氏を選出。

7月5日

理事会において常務理事に高井有一、山田智彦の両氏を選出。

10月4日

JR東日本による『週刊文春』販売拒否に関して、協会声明を発表。

1995 平成7年

3月10日

新選代表作時代小説『八百八町春爛漫』を光風社文庫として出版。

4月

著作権審議会マルチメディア小委員会ワーキンググループ「検討経過報告」に対する意見書を文化庁に提出。

8月26日

文芸家協会および日本文芸著作権保護同盟の事務室が文藝春秋ビル新館に移転。

10月

新聞記事のパソコン・ネットヘの提供について、日本著作者団体協議会が日本新聞協会および新聞各社へ要望書を提出。

「歴史的事実・人物にもとづく文芸作品の映像化・放送についての要望」を再び関係各所に送付。

1996 平成8年

1月

文芸家協会創立70周年、日本文芸家協会創立50周年を記念し、『文藝家協会ニュース』で記念特大号を発行。

5月16日

第50回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に杉森久英氏を推挙。

6月5日


理事会において理事長に江藤淳氏が再選。副理事長に吉村昭、常務理事に秋山駿氏の新任を可決。「電子メディア対応特別委員会」を新たに設置。

7月19日

電子メディアにおける著作権についての要望書を日本新聞協会に送付。

10月

著作権委員会を「知的所有権委員会」に名称変更。入試問題に関する要望書を関係各所に送付。

1997 平成9年

4月1日

日本文芸家協会のホームページを開設。

6月5日

著作権保護期間延長について文化庁に要望書提出。

6月20日

「電子メディア時代の知的所有権を考えるシンポジウム」を東京・麹町の東条インぺリアルパレスにて開催。

11月

「電子メディア時代の知的所有権を考えるシンポジウム」全記録の小冊子を刊行。

1998 平成10年

1月16日

朝日新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞の4社と「新聞に寄稿した原稿の電子メディアでの利用について」の協定を結ぶ。

3月

「公開模擬試験等に於ける文芸著作物の利用に関する協定」を更改し、4月より補償金を20%値上げ。

3月10日

産経新聞社からも申し入れがあり、「新聞に寄稿した原稿の電子メディアでの利用について」の協定を締結。

5月14日

第52回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に青山光二、巖谷大四の両氏を推挙。

6月8日

理事会において理事長に江藤淳、副理事長に吉村昭氏が再任、常務理事7名は留任。

6月12日

「歴史的事実・人物にもとづく文芸作品の映像化・放送についての要望」を関係各社に送付。

7月

「漢字を救え!文字コード問題を考えるシンポジウム」全記録を刊行。

9月4日

電子書籍プロジェクト「ブックオンディマンド」「ブックワールド」について通産省に覚書を送付。

9月28日

「新聞に寄稿した原稿の電子メディアでの利用について」の協定を共同通信社と締結。

1999 平成11年

3月8日

副理事長の2人体制を定義、理事会において新たに高井有一常務理事を副理事長に推挙、承認される。

6月7日

理事会において三田誠広氏を知的所有権委員会委員長ならびに常務理事に推挙、承認される。

8月31日

7月21日に逝去した江藤淳氏の協会葬を青山葬儀所で挙行。

9月21日

「著作権審議会権利の集中管理小委員会専門部会」の中間報告書に対する意見書ならびに著作権保護期間延長の要望書を文化庁に送付。

12月13日

朝日新聞、産経新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞、共同通信の6社と「寄稿原稿の電子メディア使用に関する標準的契約書」について話し合い、協定の1年間延長を決定。

2000 平成12年

3月8日

「歴史的事実・人物にもとづく文芸作品の映像化・放送」についての要望書を各テレビ局に送付。

3月

「寄稿原稿の電子メディア使用に関する協定」を中日新聞社とも締結。新聞・通信7社と協定を結ぶことに。

5月22日

第54回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に小島信夫氏を推挙。

6月8日

理事会での投票の結果、高井有一氏が新理事長に就任。

6月20日

リアルタイム字幕についての要望書を文化庁に送付。

7月6日

理事会において副理事長に黒井千次、常務理事に辻井喬氏が新任。

9月12日

2001年度からの記帳制度に基づく納税申告に向けて説明会を開催。

12月7日

「寄稿原稿の電子メディア使用に関する協定」の1年延長を関係各社と話し合いのうえ、合意。

2001 平成13年

3月27日

日本図書教材協会と「小学校、中学校及び高等学校用図書教材等における文芸著作物使用についての協定書」を取り交わす。

6月7日

理事会において吉村昭氏から税務委員長辞任の申し出。後任ならびに常務理事に阿刀田高氏が就任。

7月10日

「小学校、中学校及び高等学校用図書教材等における文芸著作物使用についての協定書」の運用細則を決定。

8月30日

所得税の確定申告に関する説明会を開催。

9月5日

学習教材協会と「小学校、中学校及び高等学校用図書教材等における文芸著作物使用についての協定書」を取り交わす。

9月13日

「(仮称)文藝著作権センクー」設立について、日本文芸著作権保護同盟と会合を開く。

11月29日

「(仮称)文藝著作権センター」設立準備会を開く。

2002 平成14年

1月29日

日本文芸著作権保護同盟より解散の申し入れ。保護同盟の業務を協会が引き継ぐ方向に。

5月21日

第56回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に安岡章太郎、庄野潤三、佐伯彰一、瀬戸内寂聴、伊藤桂一、水上勉の6氏を推挙。

6月6日

理事会において黒井千次氏が新理事長に就任。

7月9日

理事会において副理事長に坂上弘氏が就任、常務理事に篠弘氏が新任。

9月17日

NPO「日本文藝著作権センター」設立総会を開催。

2003 平成15年

2月19日

日本児童文芸家協会、日本児童文学者協会と共に、NPO「日本文藝著作権センター」を設立。

4月

シンポジウム「出版流通の理想をめざして」全記録の小冊子を刊行。

5月

「入試問題に関する要望書」を全国の大学や人事院・都道府県に送付。以後、毎年送付。

5月20日

第57回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。日本文芸著作権保護同盟からの著作権管理業務引き継ぎに向けて、定款変更を提案。名誉会員に阿川弘之氏を推挙。

6月25日

新定款が文部科学大臣から認可される。

8月5日

日本文芸著作権保護同盟と著作権管理業務の譲渡契約を締結。10月1日より業務開始。

2004 平成16年

3月25日

消費税法一部改正に伴い、消費税説明会を開催。

4月23日

日本図書教材協会との共同提案文書「教科書に掲載された文芸著作物の図書教材への使用に関する過去分使用料の取り扱いに関する共同提案」を締結。

6月3日

書籍・雑誌の貸与権を認めた改正著作権法が成立。

6月4日

理事会において理事長に黒井千次氏が再選、常務理事7名は留任。「図書館における著作物の利用に関する当事者協議会覚書」を作成。

11月16日

「教科書に掲載された文芸著作物の教科書準拠学習教材への使用に関する過去分補償額の取り決め」について学習教材協会と調印。

12月2日

理事会において藤原伊織氏が理事に就任。

12月16日

著作権利用等にかかわる教育NPOと私立中学・高校での著作物使用に関する協定を締結。

2005 平成17年

2月28日

著作物使用料規程変更届を文化庁に提出。1300部以下の著作物使用料は最低補償金1000円に。

3月

『代表作時代小説』平成17年度版より光文社からの刊行に。6月25日刊行。

4月22日

「著作物の引用について」の声明文を発表。

9月28日

続刊が危ぶまれていた『文藝年鑑』を平成18年度版以降も新潮社より刊行を続行することが決定。

11月8日

日本ペンクラブなど4団体と共に公共図書館の充実を要望した共同声明を発表。

12月8日

映連と映像ソフト協会にビデオグラム制作に関わる覚書の満期終了を通告。

2006 平成18年

1月20日

通信・放送での映画とテレビドラマの再利用に関して、著作権を一括許諾にすることを決定。小冊子『文芸的著作物における「引用」について』を会員に送付。

2月14日

書道展における著作物の使用料支払いについて、毎日書道会と合意。

3月

テレビ・ラジオの著作物使用料について、テレビ5%、ラジオ1.05%アップで民放連と締結へ。

4月

映画著作物の原作料などの交渉窓口となる「映像原作委員会」を新設。

4月22日

「著作物の引用について」の声明文を発表。

6月5日

理事会において新理事長に坂上弘氏を選出。

7月3日

理事会において副理事長に辻井喬と三田誠広の2氏を選出。常務理事に黒井千次、菅野昭正の両氏が新任。「生原稿『流出』等についての要望書」を出版社・新聞社などに送付。

9月15日

『ベストエッセイ2006意地悪な人』が初の1000部増刷に。

9月22日

協会を含む16団体から成る「著作権問題を考える創作者団体協議会」の名で、著作権保護期間の延長を求める共同声明を発表。文化庁および文部科学省に要望書を提出。

2007 平成19年

3月9日

東京・紀尾井町の剛堂会館で、著作権イベント「引用・パロディー・本歌取り―文芸著作権の諸問題をめぐって」を開催。

4月7日

ビデオグラムの作成に関する著作物使用料について、複製数の90%を対象とする覚書を日本映像ソフト協会と締結。

5月17日

第61回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。名誉会員に石井桃子氏を推薦。

7月3日

理事会において「文藝的著作物の引用についての見解」を可決承認、新聞・出版社等に送付。

11月30日

書協、日本著作出版管理システムとの連名で、図書館での著作物コピーに関する要望書を関係各所に提出。

2008 平成20年

1月13日

映画原作使用料の上限が500万円から1000万円までに引き上げとなる。

5月16日

第62回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。梅原猛、大河内昭爾、河野多惠子、早乙女貢、杉本苑子、辻井喬、津村節子、中村稔、三浦朱門の9氏を名誉会員に推挙。

6月4日

理事会において坂上弘氏が理事長に再選。補充理事として、岡信子、奥泉光、島田雅彦、津島佑子の4氏を承認。

7月2日

理事会において副理事長に篠弘氏が加わり、3人体制に。常務理事に、鷹羽狩行、出久根達郎の両氏が新任。

10月16日

ネット上の書籍検索について、著作者の許諾を求める要望書を各出版社に送付。

11月4日

「文芸作品の朗読・上演についてのお願い」を社団法人日本ホテル協会へ送付。

11月5日

理事会にて、山田隆昭氏を補充理事に選任。

2009 平成21年

4月15日

米グーグル社のブック検索に対する抗議声明を発表。

5月15日

第63回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。公益社団法人への移行を承認。定款改定案の整備へ。加賀乙彦、木津川昭夫、佐藤愛子、竹西寛子、田辺聖子、牟田慶子の6氏を名誉会員に推挙。

7月6日

理事会において、グーグル書籍検索訴訟の原告団である全米作家協会・全米出版社協会に支持表明の書簡送付を承認。

8月25日

「権利制限の一般規定(日本版フェアユース)」導入反対の意見表明。

11月4日

国立国会図書館などと共に「日本書籍検索制度提言協議会」を発足。

2010 平成22年

1月

『文藝家協会ニュース』創刊700号を迎える。

1月18日

「『権利制限の一般規定』導入に関する意見書」を日本新聞協会・書協等と連名で文化庁に提出。

1月22日

NPO「日本文藝著作権センター」解散が同NPOの総会で決議。

3月2日

「電子書籍出版検討委員会」を新設。

5月11日

第64回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。公益社団法人のための定款改定案を可決。秋山駿、菅野昭正、鷹羽狩行の3氏を名誉会員に推挙。

6月7日

理事会において理事長に篠弘氏を選出。

7月12日

理事会において坂上弘氏が副理事長に新任。辻井喬、三田誠広の両副理事長と常務理事7名は再任。

7月28日

「新聞社等からの『デジタル』利用許諾要請について」を日本新聞協会加盟の80社に送付。

11月12日

内閣府公益認定等委員会に公益社団法人の申請。

11月29日

「デジタル雑誌配信権利処理ガイドライン」を日本雑誌協会、日本写真著作権協会と共同提案、記者発表会を開催。

2011 平成23年

4月1日

公益社団法人化。「公益社団法人日本文藝家協会」に。

5月17日

第65回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。曽野綾子氏を名誉会員に推挙。

7月22日

作家とその作品に親しみを持ってもらうため、文芸愛好家に向けて協会会議室で「文芸トークサロン」を開催。第1回のゲストは加賀乙彦、川村湊氏。

11月25日

第4回文芸トークサロンを協会会議室で開催。ゲストは篠弘、鷹羽狩行氏、進行は小島ゆかり氏。

12月

「電子出版契約書を取り交わす時の留意点」を『文藝家協会ニュース』に掲示。

2012 平成24年

5月15日

第66回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。五木寛之、井出孫六、大岡信、黒井千次、高井有一、深田祐介、丸谷才一の7氏を名誉会員に推挙。総会後の理事会において、篠弘理事長を再任、常務理事に山田隆昭、川村湊の両氏を選任。

6月15日

第9回文芸トークサロンを協会会議室で開催。ゲストは山田太一、紺野美沙子氏。

6月27日

違法ダウンロードに刑事罰を認める「著作権法の一部を改正する法律」が公布。

9月3日

理事会において著作権管理手数料のうち教育分野の手数料率を5%から8%に引き上げる改定案を承認。

9月18日

「図書館業務の民間委託についての提言」を各都道府県教育長に送付。

2013 平成25年

5月14日

第67回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。名誉会員に加納一朗、高階秀爾、永井路子、山田洋次の各氏を推挙。

6月25日

地方会員との交流を深めるとともに、同人誌や文学館、文学記念会などとの連携を図ることを目的とし、第1回各都市巡回文藝イベントを仙台市の仙台アエルで開催。

7月9日

理事会において非破壊スキャナー「スキャンスナップ」に対する要望書提出を承認。

10月29日

これまで墓前祭と同時期の開催だった文学碑公苑講演会を別立ての企画としてはじめて開催。演題は「向田邦子とっておき話」、講師は向田和子氏、聴き手は出久根達郎氏。

11月12日

「電子出版権」について著作者と文芸出版者が話し合う勉強会を開催。

2014 平成26年

3月14日

「電子書籍の時代に対応するあらたな出版契約に向けて」の声明を発表。

5月15日

第68回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。石原慎太郎、平岩弓枝、三好徹の3氏を名誉会員に推挙。総会後の理事会において篠弘氏を理事長に再任。

6月10日

理事会において副理事長に出久根達郎氏を選出、常務理事に辻原登、湯川豊の両氏が就任。

9月25日

文学碑公苑講演会を開催。演題は「私の『文学』とっておき話」、講師は津村節子氏、聴き手は出久根達郎氏。

10月

『現代小説クロニクル』を講談社文庫より刊行(全8巻)。

12月4日

第4回各都市巡回文藝イベント「介護と文学」を北九州市の北九州市立商工貿易会館にて開催。

2015 平成27年

1月

電子書籍に関する項目を加えた新著作権法施行。

2月2日

第5回各都市巡回文藝イベント「公共図書館はほんとうに本の敵?」を東京の紀伊國屋サザンシアターで開催。

5月14日

第69回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。名誉会員に阿刀田高、大江健三郎の2氏を推挙。

6月10日

来年度から『時代小説』アンソロジーの版元を光文社から集英社にかえて刊行することが決定。

6月27日

第6回各都市巡回文藝イベント「文学館の現在と将来」を福井県ふるさと文学館で開催。

8月3日

大正大学よりインターン受け入れ(~8月7日、9月7~11日、9月14~18日)。

9月3日

協会を含む権利者8団体が参加して「権利者による権利者不明作品問題を考える勉強会」を設立。

9月10日

文学碑公苑講演会を開催。演題は「父・江國滋を語る」、講師は江國香織氏、聴き手は出久根達郎氏。

11月24日

「著作権侵害における非親告罪化についての声明」を発表。

11月25日

協会理事や会員を中心に活動する「脱原発社会をめざす文学者の会」と共催し、第1回文学サロンを協会会議室で開催。演題は「『永遠の都』の創作」、ゲストは加賀乙彦氏。

11月29日

第7回各都市巡回文藝イベント「満身創痍の文学」を仙台市の仙台文学館で開催。

2016 平成28年

1月7日

日本文藝家協会、創立90周年を迎える。

1月28日

第35回文芸トークサロンを協会会議室で開催。ゲストは藤原緋沙子、伊多波碧氏。

2月22日

第2回文学サロンを協会会議室で開催。演題は「チェルノブイリの祈りとノーベル文学賞」、ゲストは川村湊氏。

3月7日

けやきホールにてシンボジウム「オーファンワークス問題解消への道のりとは?」を権利団体と共催。

5月12日

第70回定時総会・理事会・懇親会を東京・アルカディア市ヶ谷で開催。理事会にて出久根達郎氏を新理事長に選出。懇親会には305名が出席。

6月19日

第8回各都市巡回文藝イベント「魯迅80年、漱石100年。」を米子市の今井書店にて開催。参加者100名。

8月1日

大正大学よりインターン受け入れ(~8月5日、9月5~9日)。

9月8日

著作権管理部主催の「『知る』『学ぶ』体験講座』を協会会議室で開催。

9月15日

文学碑公苑講演会を開催。貸切バスで冨士霊園へ赴く。演題は「『赤毛のアン』翻訳者 村岡花子を語る」、講師は村岡美枝、村岡恵理氏、聴き手は出久根達郎氏。

9月23日

第36回文芸トークサロンを協会会議室で開催。ゲストはおかべたかし氏。

10月6日

冨士霊園にて「文學者之墓」墓前祭を執り行う。参列者は130名。

10月21日

第37回文芸トークサロンを協会会議室で開催。ゲストは榎本博明、佐藤直樹氏。

10月22日

法政大学文学部、講談社との共催で「感情の創造・冒険・実験それから」を法政大学市ヶ谷キャンパスにて開催。

11月9日

協会会議室にて「オーファンワークス実証事業委員会」記者発表会開催。

11月13日

第9回各都市巡回文藝イベント「人口減少と文学」を富山市いきいきKAN多目的ホールにて開催。参加者130名。

11月19日

出版UD研究会と「シネマ・チュプキ・タバタができるまで」を協会会議室で共催。

11月24日

第38回文芸トークサロンを協会会議室で開催。ゲストは内藤誼人氏。

2017 平成29年

1月10日

東京・平河町の都市センターホテルにて臨時総会を開催、宮田毬栄、末國善己の2氏を新監事に選出。終了後、「新年賀詞交歓会」を同フロアで開催。参加者約120名。

3月14日

入会基準についての見直しを理事会で審議。

4月13日

「教育現場での教職員による著作権無許諾使用に対する声明」を発出。

4月24日

第9期「文學者之墓」墓碑工事始まる。

5月11日

第71回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。名誉会員に篠弘、坂上弘の2氏を推挙。懇親会のミニ講演は赤川次郎氏「ミステリはつらいよ」。

5月20日

創立90周年記念「日本文藝家協会ガイドブック」を発行

2018 平成30年

3月

事務局調査によれば協会会員数2317名、平均年齢は68.3歳。

3月9日

シンポジウム「オーファンワークスと裁定制度・その未来とは?」をけやきホール(代々木上原)にて開催。

5月10日

第72回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。名誉会員に養老孟司、湯川 豊、なかにし礼、佐佐木幸綱の4氏を推挙。理事会で出久根達郎氏を理事長に再任。懇親会には270名が出席。懇親会のミニトークは田沼武能氏「駆け出しの頃の話」。

5月25日

改正著作権法が国会審議を経て成立。

5月25日

第47回文芸トークサロン「スマホ時代の子どもたち」を協会会議室で開催。ゲストは赤木かん子氏。

6月12日

読書啓発「よんでみよう読んでみた」YouTube 収録開始。

6月22日

第48回文芸トークサロン「日本人は集団主義という錯覚について」を協会会議室で開催。ゲストは高野陽太郎氏

9月

「入試問題に関する要望書」を関係各所に送付。

10月

「著作権使用料規程」の改正。

9月13日

第18回文学碑公苑講演会「『源氏物語』を訳す」を冨士霊園で開催。講師は角田光代氏。

11月10、11日

まんが王国とっとり×鳥取市文化財団×今井書店コラボ企画、協会協賛「ふるさと鳥取で谷口ジローの魅力を語る。日本からフランスから」を仁風閣・本の学校今井ブックセンターで開催。講師はイラン・グェン、関川夏央の両氏。

11月13日

大学入試試験及び高等学校指導要領「国語」改革について、理事会で検討。

12月30日

著作権保護期間70年に延長。

2019 令和元年

1月24日

「高校・大学接続『国語』改革についての声明」を発表。

1月26日

出版UD 研究所・協会共催「盲ろう者への情報支援ワークショップを協会会議室で開催。ゲストは星 裕子、森敦史の両氏。

2月15日

授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)発足

4月9日

「『文學者之墓』の文士たち」田沼武能写真展を文春ギャラリーにて開催。

4月19日

第9回文学サロン「『アメリカ文学』のいま」を協会会議室で開催。ゲストは青山南氏。

5月9日

第73回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。名誉会員に山崎正和氏を推挙。懇親会には270名が出席。懇親会のミニトークは平野啓子氏「しだれ桜と語りと私」

5月28日

「文學者之墓」創設50年記念、冨士霊園内に「文学庵」をオープン。田沼武能氏の文芸家の肖像写真を展示。

7月22日

「脱原発社会をめざす文学者の会」と協会の共催で写真&トークセッション「福島の7年間~尊厳の記録と記憶」を協会会議室で開催。ゲストは豊田直己氏。

8月

「入試問題に関する要望書」を全国学校長、教育機関宛に送付。

8月2日

第7回教育懇親会を和田倉噴水公演レストランにおいて開催。伊藤氏貴氏、千葉聡氏によるトークショーを行った。

9月10日

日本近代文学館「日本近代文学大事典」改定事業への出資協力を理事会で承認。

9月12日

第19回文学碑公苑講演会「作家と暮せば」を冨士霊園で開催。講師は井上ユリ氏。

9月27日

第50回文芸トークサロン「スマホ時代の子どもたちに読んであげたい、渡してあげたい本」を協会会議室で開催。ゲストは赤木かん子氏

10月1日

消費税率10%に引き上げ。軽減税率制度の実施。

11月2日

読書啓発活動として石岡市立中央図書館創立130周年記念イベント「読書の楽しみ」を石岡市中央図書館で開催。2日の講師は出久根達郎氏「読書のたのしみ」、9日の講師は石田千氏「図書館のたのしみ」

11月11日

「脱原発社会をめざす文学者の会」と協会の共催で第11回文学サロン「三島由紀夫と天皇」を協会会議室で開催。ゲストは菅 孝之氏。

12月

ラトビア共和国の首都リガで毎年開催されている「リガ散文読書フェスティバル」に協会から小佐野彈会員が参加。

2020 令和2年

3月5日

著作権等管理事業者及び関係団体での共同声明「新型コロナウイルス感染症対策に伴う学校教育におけるICT を活用した著作物の円滑な利用について」を公表。

3月5日

「オーファンワークス実証事業実行委員会」シンポジウム、けやきホールでのシンポジウム開催を中止、会場を変更して無観客で開催。

3月11日

法政大学スカイホールで開催予定だった「言葉を知る。言葉を学ぶ。言葉を教える」シンポジウムは開催中止に。代替えとして「国語教育をめぐる」座談会を協会会議室で開催し、YouTubeで生中継した。

5月12日

第74回定時総会を日本文藝家協会会議室で開催。名誉会員に大串章、岡信子の2氏を推挙。理事会で林真理子氏を新理事長に選出。

9月

第8回文学サロン「『線量計と奥の細道』を演じる」を協会会議室で開催。ゲストはドリアン助川氏。

8月

「入試問題に関する要望書」を関係各所に送付。

2021 令和3年

1月12日

1月7日に発出された緊急事態宣言を受け、常務理事会、理事会中止に。

3月30日

「言葉を知る。言葉を学ぶ。言葉を教える 鼎談・第一回大学入学共通テストを振り返る」をYouTubeで配信。

4月1日

授業目的公衆送信補償金制度の開始。

5月13日

第75回定時総会を日本文藝家協会会議室においてオンライン併用で開催。名誉会員に久保田淳氏を推挙。

6月

日本文藝家協会創立百周年記念キャッチコピーを会員から募集。

7月4日

三元中継鼎談「文学は災厄とどのように向き合うか」を開催。ゲストは根本昌夫氏、佐伯一麦氏、村上政彦常務理事。

7月

「入試問題に関する要望書」を関係各所に送付。

9月7日

理事会で百周年記念キャッチコピー「文芸がつくる明日へ100周年」に決定。デザイナーの浅葉克己氏に百周年記念ロゴマークの制作を依頼。

9月

文学公苑講演会を中止に。

10月8日

墓前祭を中止に。代わりに供花と一斉埋葬を行った。

2022 令和4年

1月

新春スペシャル鼎談「いま大切にしたい『言葉』について」を開催。ゲストは林真理子理事長、現代歌人協会理事長・栗木京子氏、日本ペンクラブ会長・桐野夏生氏。

3月3日

ロシアによるウクライナ侵攻に関する「緊急声明」を発表。

3月10日

日本ペンクラブ、日本文藝家協会、日本推理作家協会「ロシアによるウクライナ侵攻に関する共同声明」を発表。

4月

緊急オンライン対談「チェルノーブリ・ナガサキ 核の時代を読む・文学に何ができるか」をオンラインで開催、YouTubeで配信した。ゲストは亀山郁夫、青来有一、村上政彦の3氏

4月

「言葉を知る。言葉を学ぶ。言葉を教える」国語教育をめぐって-第2回大学入学共通テストと高等学校学習指導要領を開催、YouTubeで配信した。ゲストは紅野謙介、阿部正彦、伊藤氏貴氏。

5月12日

第76回定時総会を東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催。名誉会員に岡野弘彦、宮田毬栄、森詠の3氏を推挙。理事会で林真理子理事長を再任。

6月14日

理事会で当期委員会構成案として財務委員会、公益事業委員会、組織委員会、知的財産権委員会、広報委員会、出版流通委員会、協会編纂物委員会、百周年記念事業特別委員会と見直した。

7月5日

鼎談「詩人のみた欧州」を配信。ゲストは山崎佳代子、四元康祐、中沢けい。

7月12日

「入試問題に関する要望書」を全国3385箇所の教育機関に送付。

9月8日

理事会で「インボイス勉強会」(講師 佐藤五百季税理士)を開催

10月6日

墓前祭を中止に。代わりに感染対策を行い供花と一斉埋葬を行った。

2023 令和5年

6月6日

第77回定時総会を東京・丸の内の東京會舘で開催。定款の一部を変更。新理事に片山由美子、鴻巣友季子の両氏を選出。名誉会員に高橋千劔破氏を推挙。懇親会のミニトークは林真理子理事長、懇親会には約300名が出席。

8月21日

国語教育シンポジウム「言葉を知る。言葉を学ぶ。言葉を教える」と教育シンポジウムを開催した。パネラーは紅野謙介「文学の社会的有用性について」、阿部公彦「生成AI」、コーディネーターは伊藤氏貴理事。

9月7日

理事会でハラスメント勉強会(講師 橋場悦子弁護士)を開催。

9月

「入試問題に関する要望書」を教育機関に送付。

10月3日

4年ぶりに墓前祭開催。

11月

『文藝家協会ニュース』に「フリーランス・事業者間取引適正化等法の概要」を掲載。

11月2日

理事会で日本ペンクラブと共催の「ハラスメント・シンポジウム」への協力を承認